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ネズミの侵入口の見つけ方とふさぎ方。場所別の材料と、ふさぐ前の注意
侵入口をふさぐことは、東京都の読本が「特に効果的」とする対策です。大がかりな工事を想像しがちですが、見つけてしまえば身近な材料でふさげる所もあります。ただし、順番と場所を誤らないことが条件です。
東京都の読本は、ねずみが出入りできる穴の大きさを1.25cmとし、侵入経路をふさぐ防そ修繕はクマネズミに特に効果的だとしています。横浜市も1cm程度の穴でも通り抜けることがあると案内しています。米国のCDCは、小型のネズミは約6mmの穴を通れるとしています。家の外まわりを屋根の下から基礎まで一周し、配管や電線の貫通部、通気口、戸袋、基礎や壁のすき間を写真で記録したうえで、小さなすき間は金属たわしや不燃性のパテ、広い面は金網や金属板でふさぎます。金網は読本の「網目1cm以下」で足りると決めつけず、出ているネズミの種類やすき間に応じた細かな網目・材料を選び、種類がはっきりしなければ専門業者に確認してください。高所・天井裏と、配電盤につながる電気配線まわりは自分でふさがず、専門業者や電気工事の業者に任せてください。

すき間の大きさの目安
東京都の読本によると、ねずみが出入りできる穴の大きさは1.25cmで、広いすき間に金網をかぶせる場合は網目が1cm以下のものを使うとしています。京都市は1cm以上の穴やすき間を、市川市は1センチほどのすき間を侵入口として点検するよう案内しています。米国のCDCは、ハツカネズミなどの小型のネズミは鉛筆の太さ(約6mm)の穴を通れるとしています。家に出ているネズミの種類がはっきりしないうちは、小さめのすき間も記録しておくと見落としが減ります。網目や材料も種類に応じて細かなものを選び、迷う場合は専門業者に確認してください(種類と痕跡の見分け方)。
この節の出典:東京都のねずみ防除読本、横浜市のネズミ案内、京都市の家庭向けネズミ対策、市川市のネズミ案内、CDCのすきま点検の手引き
探す順路:外を一周してから、中へ
東京都の読本は、建物の外部にねずみが通り抜けられそうなすき間がないかを、屋上から地上まで丹念に探すことが大切だとし、外側から探すのが難しい場合は屋内から外壁の内側を探すと、ラットサインから侵入口が分かることがあると説明しています。侵入口には、体の汚れによる黒い跡や足跡、かじり跡が残っていることが多い、と相談窓口向け資料も答えています。
| 順番 | 外まわり | 家の中 |
|---|---|---|
| 1 | 電線・電話線の引き込み部と壁のすき間 | 流し台の下の配管の周り |
| 2 | 屋根の下の通気口、屋根のひさしの下のすき間 | 給湯器・エアコンの配管が壁を通る部分 |
| 3 | 換気扇(汚れて閉まらなくなっていないか) | 押し入れ・たんすの奥、家具と壁のすき間 |
| 4 | 配管の壁貫通部、エアコン配管の周り | 床と壁の境目、床下収納の周り |
| 5 | 網戸の戸袋、扉のすき間 | 天井の点検口の周り(のぞくだけ) |
| 6 | 壁のひび割れ、建物の基礎のすき間、床下の通気口 | 電気製品の裏、コンセントの周り |
この節の出典:東京都のねずみ防除読本、東京都の相談窓口向けQ&A、CDCのすきま点検の手引き
場所ごとのふさぎ方と材料
| 場所 | ふさぎ方 | 自分で手をつける前の注意 |
|---|---|---|
| 雨戸の戸袋 | 戸袋の中のすき間に、丸めた亀甲金網や金属たわしを突っ込んでふさぐ | 雨戸の開け閉めを妨げないか確かめる |
| 電線の導入部 | 電気や電話線が外壁を通る部分のすき間を、不燃性のパテでふさぐ | 配電盤につながる部分は危険なので電気工事の業者へ |
| 屋根の下 | 垂木と外壁のすき間に金網を折って差し込むか、角材を入れる | 高所の作業は無理をしない |
| 通気口(屋根の下・床下) | 格子が壊れて穴があれば全体に金網をかぶせる。格子の幅が広すぎれば、出ているネズミが通れない網目や格子に取り替える | 換気の役目をふさがない。換気の働きを保てる網目・格子を専門業者と選ぶ |
| 換気扇 | 防火ダンパーが油汚れで閉まらなければ掃除する。取り付け部のすき間はパンチングパネルでふさぐ | 分解が必要なら専門業者へ |
| 基礎のすき間 | モルタルなどを詰める | 換気のための開口と、すき間を取り違えない |
| 配管の貫通部 | 不燃性のパテやモルタルで埋める。応急には金属たわしを詰める | 見える範囲・手の届く範囲に限る |
| 扉のすき間 | 木製ドアの周りのすき間やかじられた穴に金属板を打ちつける | 賃貸では先に管理会社へ確認する |
| 壁のひび割れ | 不燃性のパテやモルタルで埋める | 構造に関わるひび割れは建築の専門家へ |
CDCも、小さな穴は金属たわしで埋めてその周りをコーキングで固定し、大きな穴は金属板やセメント、金網などで直すよう示しています。材料を売り場で選ぶときの見方はホームセンターの道具にまとめています。
この節の出典:東京都のねずみ防除読本、CDCのすきま点検の手引き
ふさぐタイミングと順番
東京都の相談窓口向け資料は、すき間は侵入だけでなく逃げ道にも使われていると説明しています。ネズミが中にいる状態で出入り口を急いでふさぐと、中に閉じ込めてしまい、壁の中や天井裏で死んでにおいやダニなど衛生の問題が残ることがあります。どこから出入りしているか、中に残っていないかを確かめてから、使われている侵入口をふさいでください。壁の中や天井裏に巣がありそうな場合の対処は、自分で行わず専門業者に任せるのが安全です(床下や壁の中の音)。
- 食べものと巣材を片づける(自分でできる環境対策)。
- 痕跡の記録から、今使われている侵入口と、使われていないすき間を分ける。
- 使われていないすき間から先にふさぐ。
- 使われている侵入口は、捕獲や追い出しのあと、屋内にネズミが残っていないことを確かめてからふさぐ。自分で確かめきれない場合は、ふさぐ前に専門業者の調査を受ける(わなの置き方・忌避スプレー・現地調査の日の準備)。
- ふさいだ場所の前後の写真と材料・日付を残し、かじられていないか定期的に見る。
同じ資料は、すき間が多すぎてふさぎきれない場合について、外部につながる侵入ポイントは通常それほど多くなく、目につくすき間からふさいでいけば次第に絞られてくると答えています。高所で危険な場合や広い範囲をふさぐ必要がある場合は、専門業者に頼む手もあるとしています。
この節の出典:東京都の相談窓口向けQ&A
自分でふさがない場所
- 配電盤につながる電気配線が壁を通る部分(コード・配線の被害)。
- 屋根・高所・天井裏など、転落のおそれがある場所(天井裏の物音)。
- シャッターの巻き取り部。東京都の資料は、専門的な知識が必要なので、できれば防除業者に依頼するよう答えています。
- 賃貸住宅・マンションの建物部分や共用部分(賃貸・マンションの場合)。
- 換気扇の分解や、ガス機器の給排気まわり。
一度ふさいだのにまた痕跡が出る場合は、封鎖した範囲と現状を照らし合わせます。手順は繰り返す侵入に、業者に封鎖工事を頼むときの見積りの見方は費用と見積り内訳にまとめています。
この節の出典:東京都のねずみ防除読本、東京都の相談窓口向けQ&A
参照した情報
- 東京都保健医療局「都民のためのねずみ防除読本」(PDF)家ねずみ3種の特徴(体長・尾・耳・生息場所・警戒心・殺そ剤感受性)、ラットサイン、侵入経路になりやすい場所と防そ修繕の具体例(1.25cm・網目1cm以下)、粘着トラップ・カゴトラップの使い方、電線・ガス管のかじりによる停電・火災、業者に頼む場合の調査と効果判定(冊子の奥付は平成24年4月発行)(2026-09-25確認)
- 横浜市「ネズミについて」家屋周辺の3種の体長・体重・耳・生息場所、捕獲かご・粘着シートを3日以上続けて仕掛けること、殺そ剤の時期と誤食注意、1cm程度の穴でも通り抜けること、福祉保健センターのかご貸出と相談(2025年10月1日更新)(2026-09-25確認)
- 京都市「ご家庭でできるネズミ対策について」殺そ剤の置き方と時期、小さい子どもやペットのいる家庭での誤食と仕掛けへの注意、粘着シートを通り道に敷き詰める方法、1cm以上の穴やすき間をふさぐ材料(2024年3月22日更新)(2026-09-25確認)
- 市川市「ネズミについて」電気コード等をかじり火災や電化製品の作動不能を起こすこと、1センチほどのすき間から侵入すること、死骸は周囲に殺虫剤を吹きかけてから素手で触れずに袋に入れて燃やすごみとして出すこと(2026年5月26日更新)(2026-09-25確認)
- CDC(米国疾病予防管理センター)「How to Seal Up to Prevent Rodents」屋内・屋外で穴を探す場所の一覧、小さな穴は金属たわしとコーキング、大きな穴は金属板・セメント・金網などでふさぐこと(英語。2024年4月8日レビュー版)(2026-09-25確認)
- 東京都保健医療局「行政担当者のためのねずみについてよくある質問&回答集」(東京都ねずみ防除指針の資料、PDF)相談窓口向けの回答例集。壁の中・空き家・巣の場所、電気コードのかじりと火災、猫が捕まえたねずみ、捕獲後の処理、嗅覚忌避剤、わなにかからない理由、業者に依頼したときの作業回数と期間の考え方(資料内の料金の数値は作成当時のもので、本サイトでは使っていない)(2026-09-25確認)
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