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空き家や長く留守にする家のネズミ対策。離れる前と戻ったときの確認

人の出入りがない家は、痕跡に気づくのが遅れがちです。離れる前に「えさ」と「巣材」を残さないことと、見回りのたびに同じ場所を見ることが、いちばん効く備えになります。

東京都の相談窓口向け資料は、ねずみは外敵から守られ巣材が手に入りやすい環境を好むため、人がいなくて静かで衣類や紙などが残っている空き家は絶好の繁殖場所になると答え、空き家になる場合は事前に侵入防止対策をとることが大事だとしています。離れる前に食品と巣材になるものを片づけて侵入口を確かめ、見回りのたびに同じ場所の痕跡を記録し、痕跡が増えていれば専門業者に相談する、という順番で備えてください。

縁側から庭に光が差し込む日本の住宅のイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

人がいない家に入りやすい理由

同じ資料は、空き家に住みついたねずみは、えさがなくても他の家の台所やペットのえさ場などに出入りして採餌することもできると説明しています。巣を作る場所とえさを取る場所を分けて暮らせるため、「食べものを置いていないから大丈夫」とは言えません。

鈴鹿市は、建物は使わないことで老朽化が急に進み、草木が茂って害虫が発生したり野生動物がすみついたりして、近隣に迷惑をかけることもあると案内しています。国土交通省の空き家管理チェックリストにも、「動物が棲みつき不衛生な状態や悪臭、騒音が生じていないか。隣家等への侵入は見られないか」という確認項目があり、その場合は駆除などを依頼するよう示しています。

この節の出典:東京都の相談窓口向けQ&A、鈴鹿市の空き家の適正管理、国土交通省の空き家管理チェックリスト

離れる前にすること

家を空ける前の準備
分類すること理由・根拠
えさ食品・米・ペットフード・仏壇のお供えを持ち出すか、ふた付きの容器にしまう。生ごみを残さないえさになるものは撤去するか容器にしまう(東京都の読本)
巣材不要な紙類・布類を処分し、衣類やタオルはプラスチックなど丈夫な収納ケースへ。段ボール保管は避ける巣材を与えない。収納ケースは強固なもの、段ボールは不可(東京都の読本)
すき間通気口・配管の貫通部・戸袋・基礎のすき間を写真で記録し、ふさげる所はふさぐ侵入経路になりやすい場所(東京都の読本)。手順は侵入口のふさぎ方
屋外家の壁沿いに物を置かない。庭の物陰を片づける壁沿いの物はねずみの隠れ場所になる(東京都の読本)
連絡近所の人に連絡先を伝えておく空き家にする場合は近隣の方に連絡先を伝えておく(さいたま市)

この節の出典:東京都のねずみ防除読本、さいたま市の空き家の管理の案内

見回りのときの点検表

国土交通省のチェックリストは、定期的な管理として、通気や換気、排水設備の通水、敷地内の清掃、庭木の枝の剪定、郵便物等の確認・整理を挙げ、窓・壁・屋根の破損も点検するよう示しています。ネズミの点では、次の項目を毎回同じ順番で見て、前回の写真と比べるのが効率的です。

  1. 玄関に入ったら、においと音を確かめる。
  2. 台所・食品を置いていた棚・押し入れで、ふんとかじり跡を探す(前回片づけていれば、あるものは新しい)。
  3. 冷蔵庫など電気製品の裏と、コードのかじり跡を見る(コード・配線の被害)。
  4. 天井や壁の角に、黒いこすり跡やしみが増えていないか見る。
  5. 外まわりで、通気口の格子・配管の貫通部・基礎のすき間が破れたりかじられたりしていないか見る。
  6. 庭の植え込みの根元や物陰に、穴が開いていないか見る(庭と家のまわり)。
  7. 換気と排水設備の通水をして、日付と結果を記録する。

この節の出典:国土交通省の空き家管理チェックリスト

戻ったときに痕跡を見つけたら

見つけたものと、次にすること
見つけたものすること
ふん・尿の跡掃いたり掃除機で吸ったりせず、湿らせてから取り除く(ふんの掃除と消毒)
巣・死がい素手で触れず、手袋と袋を用意して片づける(死骸の片づけ)。生きている個体は袋に入れず、自治体の相談窓口か専門業者へ
かじられたコード使用をやめる。煙・焦げたにおい・異常な発熱・水濡れなどがあれば触れずに安全な場所へ離れる。煙や火花、焦げたにおいなど、火災が疑われる場合は119番。異常がなく安全に扱える場合だけプラグを抜き、壁の中の配線は電気工事の業者へすぐ相談(コード・配線の被害)
天井や壁の中の音記録をとりながら専門業者に相談(床下や壁の中の音)
痕跡が家じゅうにある自分での片づけを急がず、調査と見積りを依頼する(現地調査の日の準備)

東京都の相談窓口向け資料は、ねずみ駆除を行うと、死んだねずみや巣から離れたイエダニが人を刺すことがあるため、死がいや巣はできるだけ探して速やかに取り除き、その周辺のダニ対策をするよう答えています。殺虫剤を使う場合は、ダニに適用のある製品を選び、表示の使用場所・使い方を守ってください。死がいや汚れに使う消毒剤とは別の製品なので、混ぜて使わないでください。長く空けていた家では、巣が残ったままになっていることも考えて片づけてください。

この節の出典:東京都の相談窓口向けQ&A

自分で見回れないとき

国土交通省のチェックリストは、点検や補修に自信がない場合や遠隔地に住んでいるなどで自分での管理が難しい場合は、空き家管理業者や修繕業者などの利用を検討するよう勧めています。見回りを頼む場合は、上の点検表を渡して、写真で報告してもらう項目を決めておくと、ネズミの痕跡の変化も追いやすくなります。駆除や防そ工事を頼む場合の比べ方は業者選びの確認点に、公的な相談先は市役所と助成金にまとめています。

この節の出典:国土交通省の空き家管理チェックリスト

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

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