広告:本ページにはアフィリエイト広告を含みます。

ネズミ駆除に超音波は効く? 公的機関が示したことと買う前の確認

超音波の機器を買う前に、公的機関が公表している事例と、表示の読み方を知っておくと、期待しすぎによる遠回りを避けられます。

編集部は超音波機器の効果を検証していません。確認できた公的な情報は三つです。消費者庁は、超音波や電磁波でゴキブリやネズミを追い出すとした表示に根拠が認められなかった例を、不実証広告規制の違反例として示しています。2019年には、ネズミを含む害虫・害獣への効果をうたった機器の表示に措置命令が出ています。国民生活センターは、相談品の機器から超音波が出ていなかった事例を公表しています。超音波機器だけに頼らず、えさとすきまの対策を先に進めるのが確実です。

テーブルに置いたコンセント差し込み式の白い機器と、開いた説明書と虫眼鏡のイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

公的機関が公表していること

超音波機器に関して確認できた公的情報
公表した機関内容ここから言えること
消費者庁(不実証広告規制)超音波や電磁波でゴキブリやネズミを家から追い出すと表示したが、そうした効果は認められず、根拠となるデータもなかった例を違反表示として掲載効果をうたう表示には、裏付けとなる合理的な根拠が求められる
消費者庁・公正取引委員会(2019年4月26日)設置するだけでゴキブリ等を駆除できるかのように示した機器の表示に措置命令。表示内容には「ネズミ」も含まれていた。提出された資料は合理的な根拠と認められなかった「効果なければ返金」などの言葉があっても、効果の根拠の代わりにはならない
国民生活センター(2020年7月16日)「効果がない」との相談を受けた機器を調べたところ、LEDは点灯していたが超音波は出ていなかった。基板の端子がはがれていた動いているように見えても、超音波が出ているとは限らない。効果そのものを調べたテストではない
いずれも特定の事例・制度についての公表です。市販されているすべての機器について判断したものではありません。

この節の出典:消費者庁の不実証広告規制、2019年の措置命令、国民生活センターの超音波機器テスト

「効かない」と言い切らない理由

上の三つは、特定の表示や特定の相談品についての判断です。市場に出ているすべての超音波機器について、公的機関が効果の有無を判定したものではありません。編集部も試験をしていないため、「どの機器も効かない」とも「この機器なら効く」とも書けません。

一方で、景品表示法には、効果や性能をうたう表示に合理的な根拠を求める仕組みがあり、根拠が認められなかった例が実際にあります。買う側にできるのは、表示の言葉を鵜呑みにせず、何を根拠にどんな効果をうたっているのかを読み取ることです。

買う前に表示で確かめる5項目

  1. 対象の動物:「ネズミ」と書かれているか。害虫全般をまとめてうたう表示は、ネズミについての説明が薄いことがある。
  2. 効果の書き方:「追い払う」「寄せつけにくくする」なのか「駆除」なのか。数が減ることをうたっているのかを区別する。
  3. 根拠の説明:どの種類のネズミで、どんな条件・期間の試験をしたのかが示されているか。「実験動画」「ランキング1位」は条件の説明ではない。
  4. 使える範囲:部屋の広さ、壁や家具で届かない場所、屋内用か屋外用か。天井裏や壁の中まで届くと書かれていても、設置できる場所は限られる。
  5. 返品・問い合わせ:返品条件と販売者の連絡先。うまくいかなかったときに相談する先を先に控えておく。

買ったあとに「動いていないのでは」と感じても、超音波は人の耳で確かめにくいものです。国民生活センターの事例のように、表示ランプが点いていても出ていないことがありました。購入先や製造元に問い合わせ、納得できないときは消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

この節の出典:国民生活センターの超音波機器テスト、国民生活センターの注意喚起

超音波より先にすること

東京都の「都民のためのねずみ防除読本」は、えさを与えない・巣の材料を与えない・住まいへの出入りと建物内の移動を防ぐ、の三つを環境的防除の柱としています。侵入経路をふさぐ防そ修繕は、殺そ剤やわなで捕まえにくいクマネズミに特に効果的な方法だと説明しています。

超音波機器を併用する場合も、機器を置いたことで手入れや記録をやめないようにします。音や痕跡が変わらないときは、機器のせいか住まい側の条件か、記録をもとに切り分けられます。香りで追い出すタイプの商品については、燻煙剤の「追い出し」と「駆除」の違いで扱っています。

この節の出典:東京都のねずみ防除読本

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

あわせて読む