広告:本ページにはアフィリエイト広告を含みます。
犬や猫がいる家のネズミ対策。道具ごとの注意と、業者に伝えること
ペットがいる家では、ネズミに効くかどうかより先に、ペットが触れないかどうかで道具を選びます。置ける場所が決まれば、使える道具も自然に絞られます。
ペットがいる家でネズミ対策の道具を使うときは、ペットが入れる場所には置かないことが出発点です。日本中毒情報センターの資料(2015年)は、家庭用の殺虫剤・殺鼠剤によるイヌの急性中毒ではベイト(毒餌)剤の誤食が多く、床などイヌが届きやすい所に置かれていることが多いと注意しています。京都市も、小さい子どもやペットのいる家庭では殺そ剤の誤食や仕掛けへの引っかかりに十分注意するよう案内しています。置ける場所がない場合は、えさ・すき間を減らす対策を中心にし、薬剤やわなは専門業者と相談して決めるのが安全です。

道具ごとの、ペットへの注意
| 道具 | 起こりうること | 公的機関・メーカーの注意 |
|---|---|---|
| 殺そ剤(毒餌) | ペットが食べてしまう | イヌの行動範囲に毒餌剤を置かない。身近な食材で毒餌を作らない(日本中毒情報センター)。屋外では毒餌箱を使い、ほかの動物が食べられないようにする(東京都のQ&A) |
| 粘着シート | ペットの足や毛がくっつく | 子どもやペットが仕掛けに引っかからないよう注意(京都市) |
| 捕獲かご | 中のえさにペットが寄る、指や鼻先をはさむ | けがをしないよう十分注意(横浜市)。子どもやペットの届かない所に置く(米国CDC) |
| 忌避スプレー | ペットに薬剤がかかる、吸い込む | 観賞魚・小鳥などのペット類や飼料にかからないようにする(メーカーの表示) |
殺そ剤の使い方そのもの(効きやすい場合と効きにくい場合、置き方、時期)は殺そ剤の記事に、わなの置き方は粘着シートと捕獲かごにまとめています。ここでは、ペットとの関係で気をつけることに絞ります。
この節の出典:日本中毒情報センターのイヌの中毒予防、京都市の家庭向けネズミ対策、東京都の相談窓口向けQ&A、横浜市のネズミ案内、CDCのわなの手引き、メーカーの製品情報(追い出しジェット)
置き場所のチェック表
日本中毒情報センターは、イヌは見えないところに置いていても、においで探し出して口にすることがあるとしています。「隠したから大丈夫」ではなく、ペットが物理的に入れない場所かどうかで判断してください。
- ペットが入れない部屋・扉の閉まる収納・天井裏など、置ける場所を先に書き出したか。
- ペットがいない時間だけ置き、戻る前に片づければ安全、とは考えない。毒餌はネズミに運ばれたり、かけらや薬剤が床に残ったりすることがある。置ける場所・回収のしかたは製品の説明書きに従う。
- 猫の場合、高い棚や家具のすき間にも入れることを考えたか。
- 小鳥や観賞魚のいる部屋では、スプレーを使わないと決めたか。
- ペットフードを出しっぱなしにしていないか(ネズミのえさにもなる)。水は動物に必要な量を切らさないことを優先し、置き方は獣医師などの飼育の指示に従う。
- 説明書きの「ペット」「動物」に関する注意を、買う前に読んだか。
東京都の読本は、えさになりやすい場所として「ペットの餌の置き場所」を挙げ、ペットの餌は食べきれるだけ与えて残りを放置しないよう勧めています。ペットがいる家では、この点がネズミ対策と誤食対策の両方に効きます(自分でできる環境対策)。
この節の出典:日本中毒情報センターのイヌの中毒予防、東京都のねずみ防除読本
「猫がいればネズミはいなくなる」とは言い切れない
猫を飼うことをネズミ対策として考える人もいますが、その効果を示す公的な資料は見当たりませんでした。反対に、東京都の相談窓口向け資料は、猫がねずみを捕ってきた場合について、原虫などに感染したネズミを食べれば猫が感染すること、人は病原体を持つねずみに直接触れれば感染のおそれがあること、猫が捕まえたねずみを引きずり回す過程で食品が汚染される可能性もあることを挙げています。猫が捕まえてきたネズミが死んでいる場合は、素手で触らず、死骸の片づけと同じように手袋と袋を使って片づけてください。まだ生きている場合は、袋に入れたりごみに出したりせず、手で触れずに猫を離し、自治体の相談窓口か専門業者に相談してください。
この節の出典:東京都の相談窓口向けQ&A
ペットが口にしたかもしれないとき
日本中毒情報センターの中毒110番は、ヒトだけでなくペットなど動物の急性中毒の問い合わせも受けていると案内しています。症状が出るのを待たず、口にしたかもしれないと気づいた時点で、かかりつけの動物病院に連絡してください。口にした可能性のある製品の名前・成分・量が分かるよう、容器や外箱を手元に用意します。自己判断で吐かせようとせず、獣医師の指示に従ってください。人が口にした場合の対応は殺そ剤の記事にまとめています。
この節の出典:日本中毒情報センターのイヌの中毒予防
専門業者に頼むときに伝えること
- 飼っている動物の種類と数、ふだん過ごしている部屋と、出入りできる範囲。
- 家を空けられる時間(薬剤を使う作業があれば、ペットを移せるか)。
- 使ってほしくない道具・薬剤があれば、その理由。
- 作業後に、置いた薬剤やわなの場所と回収の予定を書面や図で残してもらえるか。
参照した情報
- 日本中毒情報センター「イヌの中毒事故を防ぐために」(2015年6月、PDF)家庭用品の殺虫剤・殺鼠剤によるイヌの急性中毒ではベイト(毒餌)剤の誤食が多く、床などイヌが届きやすい所に置かれていることが多い(2015年の資料。本サイトでは割合の数値を現在の事故率として使っていない)。毒餌を身近な食材で作らない。チェックリスト付き(2026-09-25確認)
- 京都市「ご家庭でできるネズミ対策について」殺そ剤の置き方と時期、小さい子どもやペットのいる家庭での誤食と仕掛けへの注意、粘着シートを通り道に敷き詰める方法、1cm以上の穴やすき間をふさぐ材料(2024年3月22日更新)(2026-09-25確認)
- 東京都保健医療局「行政担当者のためのねずみについてよくある質問&回答集」(東京都ねずみ防除指針の資料、PDF)相談窓口向けの回答例集。壁の中・空き家・巣の場所、電気コードのかじりと火災、猫が捕まえたねずみ、捕獲後の処理、嗅覚忌避剤、わなにかからない理由、業者に依頼したときの作業回数と期間の考え方(資料内の料金の数値は作成当時のもので、本サイトでは使っていない)(2026-09-25確認)
- 横浜市「ネズミについて」家屋周辺の3種の体長・体重・耳・生息場所、捕獲かご・粘着シートを3日以上続けて仕掛けること、殺そ剤の時期と誤食注意、1cm程度の穴でも通り抜けること、福祉保健センターのかご貸出と相談(2025年10月1日更新)(2026-09-25確認)
- CDC(米国疾病予防管理センター)「How to Trap Up to Remove Rodents」米国の指針。わなは壁沿いに置く、子どもやペットの届かない所に置く、毎日確認する、1週間捕れず新しい痕跡もなければおさまった可能性が高い。粘着わな・生け捕りわなは尿によるリスクから勧めていない(英語。2024年4月8日レビュー版)(2026-09-25確認)
- アース製薬「ネズミのみはり番 追い出しジェット 420mL」製品情報用途は「ネズミの忌避(ネズミの追い出し・定着防止)」。使用場所は屋根裏・天井裏、床下・通風口。通路や侵入口に1㎡あたり2秒噴射。観賞魚・小鳥などのペット類・飼料にかけない、冷蔵庫などのすき間には使わない、火気を避ける(2026-09-25確認)
- 東京都保健医療局「都民のためのねずみ防除読本」(PDF)家ねずみ3種の特徴(体長・尾・耳・生息場所・警戒心・殺そ剤感受性)、ラットサイン、侵入経路になりやすい場所と防そ修繕の具体例(1.25cm・網目1cm以下)、粘着トラップ・カゴトラップの使い方、電線・ガス管のかじりによる停電・火災、業者に頼む場合の調査と効果判定(冊子の奥付は平成24年4月発行)(2026-09-25確認)
公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。
