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蜂の巣を自分で駆除できる条件と手順:やめるべき巣の見分け方

自分で取るかどうかは「取れそうか」ではなく、種類を見分けられる、巣に使える表示のある製品がある、足場と周囲が安全、という条件がそろい、中止する条件に一つも当たらないかで決めます。迷いが残る場合は相談に切り替えます。

自治体の資料で「自分で取ることもできる」とされているのは、主にアシナガバチの巣と、4〜6月ごろに女王バチ1匹で作っている初期の小さな巣です。スズメバチの大きくなった巣、屋根裏・壁の中・土の中など見えない場所の巣、脚立に乗らないと届かない高い巣、握り拳より大きい巣は、自分で取らずに業者か自治体に相談するよう、この記事で確認した自治体の多くが案内しています。道具で気をつけたいのは、「ハチ用スプレー」でも製品ごとに対象が違うことです。飛んでいるスズメバチには使えても、スズメバチの巣には使えないと表示された製品があります(アース製薬)。対象のハチ・巣への使用・屋内外の区別を製品の表示で確かめ、合う製品がなければ自分では取りません。条件がそろった場合は、日没後に風上から製品の表示どおりに噴射し、巣は翌日にハチがいないことを確かめてから落とします。

瓦屋根の軒下に、柄でぶら下がり巣穴がむき出しになった小さな蜂の巣が見える住宅のイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

作業前の中止基準:一つでも当たればやめる

自分で取らない巣・人(自治体資料から)
当てはまること理由・自治体の扱い
スズメバチの巣で、トックリ型を過ぎて丸く大きくなっている東京都は「初期の小さな巣以外は自分で行うのは危険」、名古屋市・藤沢市・相模原市はスズメバチは専門業者へと案内
屋根裏・壁の中・戸袋・床下・土の中など外から見えない横浜市はスズメバチとアシナガバチを比べた資料で、これらをスズメバチが巣を作る場所として挙げる。広島市は屋根裏など駆除しにくい場所は業者へ
脚立や屋根に上らないと届かない高い所での作業は転落の危険が加わる。世田谷区の委託業者でさえ屋根や塀に上る作業はしない
巣が握り拳より大きい、ハチの数が多い広島市が業者依頼を勧める目安
ハチにアレルギーがある、過去に刺されて強い症状が出た藤沢市・相模原市はアレルギー体質の人は業者へと案内
ミツバチの巣相模原市・藤沢市は集団が大きいため業者を勧める。枝に群がる「分蜂」は巣ではなく、数日で移動することが多いとされる
巣に使える表示のある製品が手元にない飛んでいるハチ用で巣は対象外、屋外専用など、製品ごとに使える範囲が違う(アース製薬・KINCHO)
当てはまるときは蜂の巣駆除業者の選び方か、市役所で無料になるかを先に確かめてください。

この節の出典:東京都のスズメバチの解説、名古屋市のスズメバチの案内、藤沢市のハチの案内、相模原市のハチの暮らしの解説、横浜市のハチの案内、広島市のハチのFAQ、世田谷区のハチの巣の除去

自治体の手順を並べて比べる

自力駆除の手順を公開している自治体は多く、基本は似ていますが、時間や距離、対象にしているハチの種類はそれぞれ違います。下の表は各自治体がそれぞれの対象について示した例で、組み合わせて一つの手順にするためのものではありません。実際の作業は、手元の製品の表示と、住んでいる自治体の案内を優先してください。

自治体が公開している自力駆除の手順の例(主にアシナガバチ・初期巣向け。条件は自治体ごとに異なる)
自治体時間距離・噴射巣を落とす時期
横浜市港北区夕方から夜間風上から近づき数秒間。巣の真下に入らないハチがいないことを確認してから
世田谷区夜間(日没後2時間以降)巣全体に20秒くらい長めにできれば翌日、ハチがいないことを確認してから
広島市夜間か朝早く巣から約3m以上離れ、風上から死んだハチは素手で触らず集める
藤沢市夕方・夜間・朝方風上から10〜20秒、途中でやめないハチがいなくなってから
町田市夜間(昼に位置を確認)ジェット式を風上から十分に翌日、ハチがいないことを確認して叩き落とす
川崎市日没後2〜3時間アシナガバチは巣全体に、途中でやめないハチが落ち羽音がしなくなってから
「途中でやめない」は、製品の表示どおりに安全に噴射を続けられる場合の案内です。ハチが向かってくる、退路がふさがれるなど異常があれば、無理に続けずその場を離れてください。距離は自治体で「約3m以上」(広島市)などと書き方が違い、市販スプレーにも「3〜4mの距離から」といった表示があります(KINCHO・アース製薬の製品情報)。実際に使うスプレーの表示を優先してください。選び方は蜂の巣駆除スプレーの選び方にまとめています。

この節の出典:横浜市港北区のハチの案内、世田谷区のハチの巣の除去、広島市のハチのFAQ、藤沢市のハチの案内、町田市のハチの案内、川崎市のハチの駆除方法、KINCHOの製品情報(ハチ・アブ用)、アース製薬の製品情報(ハチアブマグナムジェット)

当日の段取り

  1. 明るいうちに、離れた位置から巣の場所・高さ・大きさを確かめ、足元の物を片付けておく(川崎市は暗がりで作業するので足元を片付けるよう案内)。
  2. 使うスプレーの表示で、対象のハチ・巣への使用・屋外専用かどうか・噴射距離を確かめる。合わなければここで中止する。量は途中でなくならないよう予備を用意すると安心(川崎市)。
  3. 長袖・長ズボン・帽子・手袋・長靴をそろえ、首にタオルを巻く。黒い服は避ける。防護服を貸し出す自治体もある(装備の記事)。
  4. 巣が隣家の窓や通路に面しているときは、事前に伝えて窓を閉めてもらう(川崎市・横浜市)。
  5. 日没後、巣に光を当てないようにして近づく。照らすなら赤いセロハンをかぶせる(広島市)。
  6. 風向きを確かめ、風上から巣に向けて製品の表示どおりに噴射する。ハチが向かってくる、足元が不安定になるなど異常があれば無理に続けず離れる。
  7. ハチが落ちて羽音がしなくなったら離れる。巣は翌日、ハチがいないことを確かめてから棒などで落とす。

作業の時間帯をなぜ夜にするのかは蜂の巣駆除は何時がいい?で、雨や風の日にどうするかは雨の日の判断で説明しています。

この節の出典:川崎市のハチの駆除方法、横浜市港北区のハチの案内、横浜市のハチの案内、広島市のハチのFAQ

翌日の片付け

  • 落ちたハチは死んだように見えても素手で触らない。スズメバチは死骸でも腹部に触れると針を動かすことがある(川崎市)。ほうきや金ばさみで集める(広島市)。
  • 巣と死骸は袋に入れて口を縛る(広島市)。川崎市は袋の中にもう一度殺虫剤を噴霧して密閉するよう案内。出し方は自治体のごみの区分に従う。
  • スプレー缶は中身を使い切り、製品表示と自治体のごみの出し方に従って捨てる。使い切れない缶の扱いは自治体やメーカーに確かめる(生活害虫防除剤協議会は、缶に穴を開けないことと、地域の規則に従って捨てることを挙げています)。
  • 戻ってきたハチが飛んでいるときの対処は駆除した後の記事を参照。

この節の出典:川崎市のハチの駆除方法、広島市のハチのFAQ、生活害虫防除剤協議会のQ&A

この節の出典:世田谷区のハチの巣の除去、東京都のスズメバチの解説、横浜市港北区のハチの案内

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

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