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アリの巣を駆除するには:ベイト剤で巣ごと効かせる置き方と待ち方

巣の場所が分からなくても、アリに運ばせれば巣の中まで届きます。そのぶん、置いてからは「待つ」ことが大切です。

アリの巣を駆除するには、ベイト剤(毒餌剤)をアリの通り道や巣の近くに置き、働きアリに巣まで運ばせる方法が基本です。環境省の「アルゼンチンアリ防除の手引き」は、アリは餌を巣に持ち帰って幼虫や成虫に分け与えるため、巣の位置が分からなくても巣の個体に効かせられると説明しています(どの種類・どの巣でも必ず全滅できるという意味ではありません)。遅効性の薬剤なので、置いてすぐに行列が消えるわけではありません。置いた周りでスプレーを使ってアリを殺してしまうと運ぶアリがいなくなるため、効き目が出るまで行列はそのままにして待ちます。乳幼児やペットの誤食を防ぐ置き方も欠かせません。

テーブルに置かれた緑色のエサ剤の容器と白い容器、手袋、説明書のイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き

なぜ巣ごと効くのか

環境省の手引きは、地上で見えるアリは集団のごく一部にすぎず、巣にいる多くの個体を駆除するには、遅効性で連鎖的に効く殺虫剤が効果的としています。遅効性とは、口にしてから効くまでに時間がかかることで、そのあいだに薬剤が巣の仲間に広まります。アース製薬も、一般的な説明として、普段見かけるアリは巣全体のごく一部(同社の目安では3%以下)にすぎず、アリが餌を舐めて味を確かめたあと巣に持ち帰り仲間に分け与える習性を利用したのが毒餌剤だと説明しています。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き、アース製薬のアリ対策の解説

置き方の手順

  1. 行列をたどり、アリがどこから来てどこへ向かっているか(通り道・入口・餌場)を確かめる(室内のアリの記事の記録表が使える)。
  2. 通り道の途中や巣の近く、入ってくるすき間の近くに置く。アース製薬の「アリの巣コロリ 半生タイプ」は台所・部屋・縁側・巣の近く・庭先・通気口の近くなどを例に挙げ、たくさん置くと効果的と表示している。置く数は、使う製品の表示の用法・用量の範囲で決める。
  3. 屋外に置くときの条件も製品ごとに違う。上の製品は、戸外では雨の日と直射日光を避けるよう表示している。
  4. 置いたら動かさず、周りの行列にスプレーをかけない。
  5. 数日たっても寄りつかないときは、時間や場所を変えて置き直す(製品表示)。アリの種類で好む餌が違うため、別のタイプのベイト剤を試す方法もある。
  6. 表示された効果の持続期間を過ぎたら交換する(上の製品は約1か月、使用環境で異なると表示)。

この節の出典:アース製薬の製品情報(容器入り毒餌)、アース製薬のアリ対策の解説

効かないときに見直すこと

ベイト剤が効かないように見えるとき
考えられること見直し方
置いた場所が通り道から外れている行列を改めてたどり、通り道の上か入口の近くに置き直す
ほかに好きな餌がある食べこぼし・甘い物・ペットフードを片付ける。環境省の手引きは、アブラムシなどの甘露を減らすとベイト剤への誘引効果が高まるとしている
アリの好みに合っていない餌を舐めるタイプと運ぶタイプで合う毒餌剤が違う(メーカーの説明)。別のタイプを試す
行列にスプレーをかけた運ぶアリが減る。スプレーは置き場所から離れた場所の緊急対応にとどめる
羽アリ・シロアリだった容器入りの毒餌剤はシロアリや羽アリを誘引しないと製品表示に書かれている(羽アリの記事)
雨がかかった屋外では雨の日を避ける。液体・粉のタイプも雨で効果が落ちる

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き、アース製薬のアリ対策の解説、アース製薬の製品情報(容器入り毒餌)

子どもやペットがいる家での置き方

環境省の手引きは、ベイト剤の使用には乳幼児やペットなどの誤食予防対策が必要としています。容器入りの製品でも、製品表示は子どもやペットが口にしないよう十分注意し、万一食べたら医師の診療を受けるよう求めています。

  • 子どもの手やペットの口が届かない、家具のすき間や棚の裏など、アリの通り道の中から場所を選ぶ。
  • 置いた場所と数をメモしておき、交換や撤去のときに回収漏れがないようにする。
  • 開封した製品や予備は、食品や飼料と分けて子どもの手の届かない所に保管する。
  • 人が誤って口にしたときは、製品のパッケージを手元に置いて医師やメーカーの相談窓口に連絡する。ペットが食べたときは、製品のパッケージを持って獣医師に相談する。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き、アース製薬の製品情報(容器入り毒餌)

ベイト剤を置かないほうがよい場合

外来のヒアリが疑われるときは、環境省は、ヒアリと確認されるまでむやみに毒餌を置かないよう呼びかけています。在来のアリまで殺してしまい、かえってヒアリが定着しやすい環境をつくるおそれがあるためです。この場合はヒアリ相談ダイヤル(0570-046-110)か市区町村に連絡してください。畑や家庭菜園の作物の近くで使う場合は、畑・家庭菜園のアリの注意も確かめてください。

この節の出典:環境省のヒアリ相談の案内

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

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