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車にアリが入ったら:車内でバルサンを使えない理由と掃除・置き場所の見直し

車のアリは、家のアリと同じ感覚で薬剤を使うと危ないことがあります。掃除と駐車場所の見直しから始めます。

車にアリが入ったら、まずフロアマットやシートのすき間の食べこぼし・飲みこぼしを取り除き、アリがどこから乗り込んでいるか(駐車場所のまわりの巣や行列)を確かめます。くん煙剤のバルサンは、医薬品のタイプも不快害虫用の雑貨品のタイプも車の中では使わないようメーカーが案内しています(ほかのメーカーの製品は、それぞれの表示で確かめてください)。JAFのテストでは、真夏の炎天下で窓を閉め切った車内が30分で約45℃、15時ごろには55℃を超え、可燃性の高い危険物は車内に放置しないよう注意しています。スプレー缶を車内に置きっぱなしにするのも避けてください。

ドアを開けた乗用車の横に、食べかすの付いたフロアマットとハンディ掃除機、布が置かれているイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

この節の出典:バルサンのよくある質問、JAFの車内温度テスト

車内でくん煙剤を使わない理由

バルサンのよくある質問では、医薬品のくん煙剤は煙が付いたシートなどに直接肌が触れるため車の中では使えないと説明し、不快害虫用の雑貨くん煙剤も車の中では使わないよう回答しています。これはバルサン製品についての案内です。ほかの家庭用くん煙剤も、車内で使えると表示されていない限り、部屋用の製品を車に持ち込まないでください。

この節の出典:バルサンのよくある質問

夏の車内に薬剤や缶を置かない理由

JAFの車内温度テスト(8月の晴天、外気温35℃)
条件結果
窓を閉め切った黒色の車エンジン停止30分後に約45℃、15時ごろに55℃超
窓を3cmほど開けた車30分後に約40℃、15時の時点で約45℃
フロントガラスをサンシェードで覆った車15時の時点で約50℃
ダッシュボード上の使い捨てライター2〜3時間でケースに亀裂が入りガスが漏れた
JAFは、テストでスプレー缶やライターが破裂・引火することはなかったものの、可燃性の高い危険物は車内温度の上昇で破裂や引火の可能性が高くなるとして、車内に放置しないよう呼びかけています。

この節の出典:JAFの車内温度テスト

掃除の手順(編集部の整理)

次の手順は編集部が一般的な車内清掃をまとめたもので、JAFが示した手順ではありません(JAFの資料は換気とやけどの注意の部分だけの出典です)。掃除は安全な場所に駐車し、エンジンを止めてから行い、走行中にアリを払ったり探したりしないでください。

  1. 日陰に車を止め、ドアを開けて換気する(JAFは乗り込む前の換気と熱くなったハンドルでのやけどにも注意している)。
  2. フロアマットを外し、車の外でたたいてから掃除機をかける。
  3. シートのすき間、座席の下、ドアポケット、カップホルダーの食べかす・飲みこぼしを取り除き、固く絞った布で拭く。
  4. 菓子の袋、飲みかけの容器、ペットのおやつなど、アリの餌になる物を車内に置いたままにしない。
  5. 掃除のあと数日、アリが出るかを見る。出なくなれば、車内に薬剤を置く必要はない。

この節の出典:JAFの車内温度テスト

駐車場所を見直す

車に乗り込んでくるアリは、駐車場所のまわりにいることが多いと考えられます。タイヤのまわりや車止めのそば、植え込みとの境目にアリの行列や巣がないかを見ます。名古屋市衛生研究所は、ルリアリが野外の新車置き場などに駐車中の車両に巣を作った事例を紹介しています。自宅の駐車場なら、車のそばではなく駐車場所のまわりの地面で対処します(庭・屋外のアリの巣)。環境省の防除の手引きも、外来種のアルゼンチンアリが巣を作りやすい場所の例として、壁のすき間や玄関マットの下とともに車のトランクの中を挙げています。

この節の出典:名古屋市のアリ類の解説、環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き

掃除しても続くとき

状況ごとの次の手
状況次の手
車内で毎日アリが出る車内のどこかに餌が残っている可能性。シートの下や荷室の奥を再確認
車内に巣を作られた可能性がある自分で内装を外さず、販売店や整備工場に点検できるかを問い合わせる
駐車場所のまわりに行列や巣がある車ではなく地面側にベイト剤や粉剤を使う(屋外用の表示を確認)
見慣れないアリが大量にいるヒアリの可能性を考え、何もかけずに環境省ヒアリ相談ダイヤル(0570-046-110)か市区町村へ

この節の出典:環境省のヒアリ相談の案内

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

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