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庭・屋外のアリの巣:家に入れないことを目標にした対策

庭のアリをゼロにするのは現実的ではありません。困りごとを「家への侵入」「植木のまわり」「敷石のすき間」に分けて対処します。

庭のアリ対策は、①巣を作らせにくい環境にする(植木鉢や資材を地面に直置きしない、枯葉の片付けと除草、コンクリートのすき間をふさぐ)、②アリの餌を減らす(アブラムシやカイガラムシの甘い蜜、生ゴミ)、③家への通り道にベイト剤や粉剤を使う、の三つを組み合わせるのが基本です。これは環境省の「アルゼンチンアリ防除の手引き」が示す物理的防除と餌の除去の考え方と同じです。巣そのものに効かせたい場合は、屋外用の液剤やベイト剤を表示どおりに使い、雨の日は避けます。見慣れないアリが大量にいてヒアリが疑われるときは、何もかけずに相談してください。

庭の敷石と植え込みの境目の土にある小さな穴のまわりをアリが歩いているイメージ画像
写真はイメージです。実際の現場・施工事例ではありません。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き、環境省のヒアリ相談の案内

まず困りごとを分ける

庭のアリの困りごとと対処
困りごと対処参考
家の中に行列が入ってくる家の外壁・基礎・玄関まわりの通り道にベイト剤、侵入口のすき間ふさぎ室内のアリ
敷石やコンクリートのすき間に巣排水や通気の機能を妨げない範囲で、すき間をシーリング材で埋める。巣穴に屋外用の液剤やベイト剤(製品表示に従う)環境省の手引き
植木や花にアリが群がるアリの餌になるアブラムシ・カイガラムシの対策(植物に使える薬剤は表示を確認)畑・家庭菜園のアリ
植木鉢やプランターの下に巣鉢を地面に直置きしない。鉢台に載せる環境省の手引き
庭の土に巣があるだけで困っていない無理に取らない。家への通り道だけ対策—

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き

巣を作らせにくい庭にする

  • 土嚢・木材・ゴムマット・レンガ・ブロックなどの資材や、植木鉢・プランターを地面にむやみに直接置かず、まとめて管理する(環境省の手引き)。
  • 枯葉を片付け、除草する。雑草はアリの巣の場所や、餌になるアブラムシの生息場所になる。
  • コンクリート構造物の隙間や亀裂は巣に使われやすいので、シーリング材などで埋める。ただし水抜き穴、排水口、床下換気口など、排水や通気のための開口はふさがない。
  • 生ゴミやペットの餌を屋外に出しっぱなしにしない。ゴミ箱はふた付きに。

名古屋市衛生研究所は、オオハリアリが庭に放置した板や植木鉢の下など住宅に近いところに巣を作ると、働きアリや羽アリが屋内に入ることがあり、ハリアリの仲間は刺すことがあると説明しています。家のすぐそばに物を置かないことは、侵入を減らすことにもつながります。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き、名古屋市のアリ類の解説

アリの餌を減らす

環境省の手引きは、アブラムシ類やカイガラムシ類が出す甘い蜜(甘露)がアリの餌になり、これらを減らすとアリを誘う餌が減って、ベイト剤への誘引効果も高まると説明しています。方法として、生息場所になる雑草の刈り取り、樹木の剪定などを挙げています。植木にアブラムシ用の薬剤を使う場合は、その植物に使える表示があるかを必ず確かめてください(食べる作物なら農薬の登録と適用の確認が必要です)。

この節の出典:環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き

屋外で薬剤を使うときの注意

屋外用の剤型と注意(製品表示・環境省の手引きから)
剤型使い方注意
ベイト剤(容器入りなど)巣の近くや通り道、庭先・通気口の近くに置く。数は製品表示の範囲で(例:アース製薬「アリの巣コロリ 半生タイプ」は「たくさん置くと効果的」と表示)上の製品は戸外では雨の日と直射日光を避けるよう表示。条件は製品ごとに確認。子ども・ペットの誤食に注意
液剤(シャワータイプ)アリの集まる場所・行列・巣と周辺にまく例:アース製薬「アリの巣コロリ シャワータイプ」は散布後に雨や水がかかると効果が減ると表示。池に流れ込むおそれのある場所に注意。食用作物・ペット・子どものおもちゃにかけない
粉剤家のまわりにまいて行列を崩し、侵入を防ぐ風雨にさらされると効果が失われる
環境省の手引きは、液剤は水系に流入しないよう注意が必要としています。側溝・池・水路へ流れ込むおそれのある場所では使わないでください。量を減らせばそうした場所の近くで使えるという意味ではありません。

この節の出典:アース製薬の製品情報(容器入り毒餌)、アース製薬の製品情報(液体シャワー)、環境省のアルゼンチンアリ防除の手引き

熱湯をかける方法は、効く条件が限られ、やけどの危険もあります。アリの巣に熱湯は効く?で確かめてから判断してください。ベイト剤の置き方と待ち方はアリの巣を駆除するにはにまとめています。

ヒアリが疑われるとき

環境省は、ヒアリかもしれないアリの集団や巣を見つけたら、つついたり踏んだりせず、殺虫剤や熱湯もかけずに、環境省ヒアリ相談ダイヤル(0570-046-110、IP電話は06-7634-7300)か市区町村・都道府県の環境部局に連絡するよう呼びかけています。ヒアリと確認されるまでは、むやみに毒餌も置かないよう求めています。

この節の出典:環境省のヒアリ相談の案内

参照した情報

公的機関・事業者の案内は更新されることがあります。手続きの前に、最新の内容をご自身でご確認ください。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の状況の診断・判定ではありません。

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